末期癌患者の倦怠感とは

ターミナルケア期、患者さんを襲う倦怠感はひどいものです。手術療法による後遺症、放射治療法や薬物療法の副作用といったものが原因にもなりますし、死への恐怖からくる精神的な原因である場合もあります。

自分が癌である事が解り、近い未来死は確実なものとなったという事を知り、なおかつ満足に身体も自由に動かせない寝たきり状態、、、そんな中で心を普通に保つことができるでしょうか。このことは自分自身が癌に侵されなくても容易に想像がつくはずです。

行動の全てが嫌になる時期

倦怠感…具体的に言うと、だるかったり、疲れやすかったり、何事にもやる気が起きないという症状です。これはほぼ全ての末期癌患者を襲う症状である事を覚えておいてください。

この倦怠感がどのような状況で患者に負担をかけるかというと、食事、排泄、睡眠といった人が生活上絶対必要な行為から、家族とのコミュニケーションまで。言ってみれば患者さんの全ての時間といっても過言ではありません。

健康時は楽しかった食事も、この行動自体に倦怠感を感じてしまいます。長い時間の食事、同じ姿勢での食事は患者さんにとって大変辛い行為になりますので、食事の時間は極力短くしてあげることは必要になります。

排泄環境を作る

排泄も容易に出来なくなり、我慢しがちにもなってきます。そうした我慢は便秘や尿路感染へと繋がってしまう場合もありますから、簡易トイレを近くにおいてあげたりと、患者さんが気軽に排泄できるという環境を整えてあげましょう。

不眠になりやすい状態

睡眠もできなくなり、不眠症のような状態になります。寝る意志はあっても眠りにつけないということでイライラも募りやすくなります。

当然しっかり寝れなければ寝ないで翌日はボーっとした倦怠感が続き、そして夜にはまた眠れないという悪循環に陥りがちです。不眠状態が続く場合は医師と相談してください。場合によっては薬によるケアも必要になります。

清潔を保つことで倦怠感も薄くなる

入浴やシャワーをすること自体、たいへんな状況になってきますので、定期的に身体を拭いてあげるなどして、清潔にしてあげましょう。これだけでも患者さんの倦怠感が薄くなるといわれています。入浴をする際も、患者さんが体力を消費しないように計画してあげる事で重要になります。これについても医師や看護師の方と相談してみてください。

また、マッサージ、アロマセラピー、外の空気に触れるという患者に負担をかけずにリラックスさせることも、倦怠感を和らげることにつながります。





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