ターミナル前期

ターミナルケアの前期では、完全治療をあきらめ、緩和ケアへと移る初期の段階ですから、家族、患者共々辛い時期でしょう。

自分の身体のことは自分が一番解るという言葉もありますよね。はっきりと告知をされなくても、患者さんは自分の状況をそれとなく解るものです。

死を現実の未来として受け止めなければならなくなった初期の段階ですから、患者さんもご家族も辛く、恐怖も並大抵ではありません。

身体的な辛さというより、その恐怖ややりばの無い怒り、、、そうしたメンタル的な部分のケアが必要となってきます。

ご家族としては出来るだけ、患者さんの苦悩を理解し、受け入れてあげるような対応が必要です。身辺整理といった現実的な問題を行うのも、比較的早い段階のこの時期が元も適切だと思われます。

ターミナル中期

ターミナルケア中期になってくると、初期段階には感じることのなかった身体の異常も出てきます。

食欲低下、倦怠感からくる全身の痛みなど。ステロイド剤投与などある程度で緩和する事も可能ですが、初めての違和感に患者さんも動揺されるかもしれません。

しかし体力の低下はどうしても免れようがなく、この時期になると通常の生活を一人で送ることができなくなってきます。

ご家族側としてもそんな患者さんを見ていることは非常に辛いことでしょう。

身体的な辛さが出てきたときこそ、より精神的なケアを患者にしてあげる事が必要です。精神的に落ち着けば、身体の不便さに立ち向かう事も可能になるからです。ご家族だけが持つ家族愛で患者さんを優しく見守ってあげてください。

ターミナル後期

ターミナルケア後期になってくると、ターミナル中期にあった精神的な苦悩もなくなってきます。たいへん悲しいことではありますが、これを正しく言えば、精神的な苦悩を感じる力ですら、患者さんからは失われてしまっているということになります。

ただ身体的な痛みなどは逆に強まってきて、ほんのささいな動作でも激痛を引き起こしたりするという事もこの時期になると出てくるでしょう。見守るご家族にとって、この時期の患者さんを見守ることが一番辛い事かもしれません。

しかしご家族のみなさんは、この時期こそ強くしていないといけない時期なのです。しっかりとした気持ちを持ち、身体も悪くせず、患者さんの最期を見送るまで、精神的なケアをしっかり行っていきましょう。

ターミナル後期では、ご家族が具体的に何かをするという事は難しい状況です。真心こめて、患者さんが最期を幸せに送れるようにしてあげる。人生最期の一瞬一瞬を幸せに過ごすことができるよう、優しく見守っていてあげてください。





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