癌の緩和ケアとは

緩和ケアとは、治癒を目的とした医療ではなく、癌が原因で起こる症状を和らげることを目標とした医療のことをいいます。

以前は、ターミナルケアとして主に末期がん患者などに対して行われる、主に治癒や延命ではなく身体的な痛み、精神的な苦痛の除去を目的とした医療を意味する場合が多かったのですが、近年の緩和医療の発達を受け、「がん診断初期から積極的治療として並行して行うべきである」と認識されはじめ、癌以外の疾患への拡大が行われています。緩和治療・緩和医療・パリアティブ・ケアともいいます。

世界保健機関による緩和ケア(緩和医療)の定義

パリアティブ・ケア(緩和ケア・緩和治療)の定義とは、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛の包括的緩和によるQOLの向上に加え、『パリアティブ・ケアは、すべての人間の福利にかかわるため、パリアティブ・ケアの実施にあたっては人間として生きることが持つスピリチュアルな側面を認識し、重視すべきである。』と述べています。慢性難治性疾患の患者で表出するスピリチュアルペイン(注1)にも配慮すべきであることを示唆しているといえます。

スピリチュアルペイン(spritual pain)とは ※注1

スピリチュアルペインを直訳すると「霊性の痛み」です。日本ではスピリチュアルペインという言葉自体、定義されていないのですが、私が独自にスピリチュアルペインについて調べたみたところ、「人間一人ひとりの精神的な部分の痛み」ということだそうです。

精神的と一言で言っても「自然・エネルギー・力・信仰・信念・家族・コミュニティ」など様々な要素が含まれています。自分の信念や価値観に深く影響を与える部分に対しての治療法ということで理解してよさそうです。





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