ホスピスの種類について

ホスピスとは、主に5種類に分類することができ、患者さんやご家族の希望に合わせたケアの方法を検討することがいいでしょう。


  • 病院内病棟型
    (一般病院の一部の病棟をホスピスに利用するもの)

  • 病院内独立型
    (一般病院の同一の敷地内に存在しながら、一般病棟とは独立したホスピスとしての建物をもつもの)

  • 病院内緩和ケアチーム
    (病院内に緩和医療を行うための専門家を用意しているもの)

  • 在宅ホスピス
    (入院施設を持たず(あっても短期入院のみ)、在宅ケアを主としたホスピス・ケアを行うもの)

  • 完全独立型
    (終末期医療・緩和治療を行う施設。緩和医療以外の積極的な治療を行わない)

病院内病棟型ホスピスとは

病院内病棟型ホスピスとは、病棟や階を定めて病院内でホスピスを行うことです。

ホスピスの行われる病棟や階は、「緩和ケア病棟」または「PCU」と呼ばれています。多くの病院は最上階または上層部に、ホスピスの病棟を配置しており、良い眺めが、精神的ケアの一つとなっています。

緩和ケア病棟では、一般病棟のような、病気に対する治療や手術は行わず、あくまでも、様々な苦痛への緩和を目的としており、延命を目的とした医療行為は行わないのが一般的です。

また、一般病棟では治療という観点から、患者さんへ食事や面会時間等、さまざまな制限が加えられますが、病院内病棟型ホスピスにおいては、患者さんの「生活」が第一に考えられ、最小限の規制以外は基本的には自由です。入院費に関しては、一日あたりの一定額の金額が定められておりますが、一般病棟と同じように、健康保険も適応され、高額医療の助成も受けられます。

病院内独立型ホスピスとは

病院内独立型ホスピスとは、一般病棟と同じ敷地内に、独立した形で建物を持つホスピスのことです。一般病棟とは別棟であるため、建物は低く、部屋も、より自宅に近いくつろげる造りになっています。

「一般病棟と同じ敷地内に、独立した形で建物を持つホスピス」などと聞くと、病院内独立型ホスピスが隔離病棟であると誤解をされてしまいがちですが、治療法がなく行き場所がなくなった患者が最終的にいくところなのではなく、死を宣告された患者が残りの人生を、より自分らしく生きるための緩和ケアを受ける場所という認識が正しいです。

病院内緩和ケアチームとは

病院内緩和ケアチームによるホスピスとは、緩和ケア病棟としての承認施設基準を満たした病棟を持たず、緩和ケア専任として従事する様々なスタッフがチームを組んで緩和ケアを行うことを意味しています。

病院内緩和ケアチームによるホスピスでは、病棟施設基準をみたしてないということで、緩和ケアのみでなく、治療をおこないながらの緩和ケアとなることが多いです。

2006年には厚生労働省が、全国のガン拠点病院135か所に、2年以内の緩和ケアチームの設置を求めました。これまでの医療は、治療することに重きをおかれていたため、緩和ケアはほとんど行われていませんでしたが、終末期医療(タミーナルケア)のような、病気による患者の痛みや不安を取り除く、対患者の医療が増えていくのではないかと期待されています。

在宅ホスピスとは

在宅ホスピスとは、残された限りある時間を苦痛を伴う医療に費やさず、住み慣れた家でできるだけ自然な形で、最後まで人間らしく生活を送りたいと考える患者を支える総合的なケアのことです。

患者と家族が家にいても安心して療養できるような、きめ細かな配慮がケアを提供する訪問看護師やケアマネジャーに要求されます。





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